4コマ ちくわぶとオイラ。

ガサツな30代男がカメを飼ってきたので、居候先の相方の家にて育てます。

ピッタリ重ねる。

朝は八女茶。旨味成分が豊富で、口に残る。

 

昼。

仕事で、ハガキに貼られているシールをはがしている。
はがしたシールをピッタリ重ねること。
これが、今日の美しみ。

手が痛くなる。
それも、おいらが、感じること。

 

夜。

昔のドラマ『北の国から』を見ていた。

見たあとの、この胸つまるような、息苦しくも豊かで、府に落ちる感覚。

 

もうすぐ、全シリーズ見終えてしまう。

どうにも、寂しい。

 

ああ、今日も、お茶がうまい。

 

お茶を嗜むことにした。

 

朝に、静岡茶(1000円くらい)のを二番煎じでニ杯、夜にも三番煎じで五、六杯飲む。

 

ぐり茶というのも飲んでいるけど、少し薬の苦味に近い味だ。

もともと、緑茶は滋味にあふれるものだけど、このお茶は苦味が野趣を感じさせるものな気がする。

 

そして、緑茶とは、そのままで美味しいものと、お菓子と合わせることで美味しさを引き出させるものがあるのかもしれない、と思っている。

 

静岡茶はそのままでも美味しいと感じることが多いが、ぐり茶はなにかと合せて飲みたい。

 

果たして、それはなんなのか。

 

トレンディドラマ

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最近、1990年代のトランディドラマをまとめて見た。

 

その世界は、携帯電話がまだ世の中に浸透していない時代で、家の電話を使っている。

 

そこで繰り広げられる男女の気持ちの複雑に絡み合う様は、見ているこちらは、やきもきしてしまい、「あーっ!なんでそうなるの!」とか「そこはハッキリしなさいよ!」とか、ついつい口が出てしまう。

 

現在30代のオイラとしては、この頃の連絡が不便な時代が良かったな、と感慨にふけってしまうのだが、最近、居候先の相方と、意思疎通が取れないことがあった。

 

 

その日は夜に鍋をしようと思っていた。

オイラのほうが遅く帰ったのだが、家について玄関をあがると、

 

「エノキとしらたき、買ったきてくれた!?」

 

はあ、なんの話しだろう。

そんなこと、朝は言ってなかったのに。

 

ははあ。

スマホの電源が切れていたから、そのあとにLINEしたんだな。

 

スマホが切れた今、90年代のドラマのように、強く願うことでしか、相方の想いはオイラに伝わらないのである。

 

そして、スマホで鈍らされたオイラのテレパシー受信能力は著しく衰え、おいしい鍋が食べられることを信じて、ビールとつまみを買って急ぎ足で帰っていたのだ。

 

 

待っていた相方は、既読にならないことをやきもきしていたみたいだ。

「きっと槙ちゃんはエノキとしらたきを買ってきてくれる・・・!」

そう、信じて。

 

二人は思い思いで出会うまでの時間を過ごす。

そして、出会った二人の想いはぶつかり、「エノキとしらたき無しでいっか」

という、最終的な決断を下すーーー

 

 

90年代、憧れるなあ。

 

コーヒー

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コーヒーは目が覚める。

何がいいって、あの香りがいい。

 

カーテンの隙間から洩れる日の光。

鳥のさえずり。

それがさらにその日の一杯を美味しくしてくれる。

 

昨今はインスタントコーヒーでも充分美味しいものもある。

オイラは今の家は居候なので、コーヒー豆がどうとかするものは、家に置けない。

なのでこの間は、インスタントコーヒーを買った。

それを家で作ると、たいがい床にこぼれる。

 

作るときに、ビンのフタにコーヒーの顆粒を入れ、そこからコップに放る。

この二段階の行動で、お湯に浸かりたくない顆粒が逃げ出してしまうのだ。

 

そうして、コーヒーになりたかったヤツらは熱湯にそそがれ、その目的を果たしていく。

 

そしてまた、オイラが飲んでるときに、角度が付け過ぎて、口からほほを伝い、こぼれ落ちてTシャツの染みになる、コーヒーになったヤツら。

彼らもまた、その当初の目的を果たしているのだ。

 

 

 

 

くさいんだって。

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オイラは、身体のために健康茶を飲んでいる。

自分の弱点を補い、明日を健康に楽しむために。

 

しかし、得てして『良薬は口に苦し』という。

今飲んでいる健康茶は、若干くさい。

なので、『良薬は鼻にくさし』に訂正しておこう。

 

オイラは、居候先に、このくさいお茶を持ってきた。

そうすると、この家の主の相方は、とにかくくさがる。

 

帰ってきて部屋にはいるなり、「くさいっ!」といい、そのままベッドに倒れこんでも、「くさい!臭すぎるよ!」という。

ただただ座ってるときにも匂ってくるようで、「くさいよ~、助けて!」と。

ニオイの発信源は部屋の片隅にあるのに。

相方にすると、健康茶は、かなり強烈にニオイを発しているようだ。

 

しかし、おいらにはそのニオイがわからない。

もともと鼻炎アレルギー持ちで、鼻がわるいのに加えて、オイラにとっては身体を良くしてくれると信じている良薬。

体が欲しているのだ。

同じニオイでも、感じ方は相方とは大きな差だ。

 

この間なんて、何もなくただただ座ってるだけで、急にくさがって、

 

「なんもニオイがしないところに、フワ~ッっと、そのくさいのがまとまってやってくるんだよ!」

 

なんて言ってたりもしていた。

 

 

 

 

そんな感覚、オイラにはわからん。

 

 

 

鼻に花が咲いてるくらいの近さだったら、ニオイもわかりやすいんだけど。

 

 

キレイ好き。

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相方がキレイ好きである。

 

仕事から帰っとくると、いつも掃除を始める。

オイラは日曜日に行くところのないお父さんのように、寝っころがっていたりするのだが、相方に言われれば、その通りにお手伝いする。

 

そして、相方にするとオイラはキレイ好きではないらしい。

 

たしかにそうだ。

朝顔を洗うわけでもないし、歯も朝磨くのは少ない。

部屋はほこりが目に見えてきて積もり出してもなかなか掃除はしない。

 

そんなオイラも、郷に入りては郷に従えだ。

相方に言われたことだけは、嫌々に見えながらもその通りにしている。

 

毎朝促されながら握る歯ブラシを手に持つときは、オイラも変われるのかな、と思わされる瞬間だ。

 

 

相方の多大なる想いが、俺に朝、歯を磨かせた。

これは、非常に強い想いが伝わった結果である。

 

飼育本を買ってみた。

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カメに対してわからないことだらけなので、飼育本を買う。

 

リクガメのでかいのや、スッポンに似たやつなど様々な、種類のカメが紹介されていた。

 

とにかく、今はまだちくわぶが小さいので、やることは、多めに食事をあげることと、水の取り換えだ。

 

大きくなったら、日光浴ようのライトを買ったり、休憩するための岩場を買ってやるのだ。

 

まだ、まだゆっくり付き合っていこうかね。

カメだけにね。